英単語は雰囲気で無理やり覚えろという荒行で一番鍛えられたのは腕力でした

私がフォニックス(Phonics)を知ったのは、地元の普通科の高校を出て東京にある語学学校へ通い、アメリカの大学で単位を取り終わって帰国し、社会人になってからのことです。

この、フォニックスというとてつもなく大事な基礎を飛ばしていたことで、英語を習得するのにかなり回り道したなと、しみじみ思います。

当時勤めていた市内の英会話スクールで、初めてフォニックス (Phonics) の存在を知りました。この仕事に就くまで全く知らなかったんです。聞いたこともありませんでした。

衝撃でした。

暗記が大の苦手で、苦痛でしょうがなかった私は、学生時代の苦労を思いふつふつ怒りさえ込み上げてきました(笑)。

英単語を何十回も書かされ、小テストで間違えてさらに書かされ、次第に先生の顔もまともに見れなくなるほど嫌気が差していました。他の教科でも同じやり方をする先生に当たりがちで、覚えるのも書くのも遅い自分には苦痛すぎて気が狂いそうでした。アレどうにかならないものだったんでしょうか。その労力の割には頭に全然残らなかったし。いまは学校でそういうの減っていることを心から願ってます。

勤め先のスクールでは当時、3歳から18歳の子どもたちが400人ほど在籍していて、外国人講師8名、日本人講師5名ほどのスタッフでまわしていました。

そこで教授法を学んでいたときに「フォニックス」という分野があることを知り、発音に関する目からウロコなルールや音の仕組みに、面白い!! と感激した私は、フォニックスマニアになっていきました(笑)。

いろいろ思うところあってアメリカの大学進学を選んだことで、英語との付き合いが長くなり、なんとな〜く英語の音にルールがある、そんな気はしていました。でもそれが何かは具体的にわかりませんでした。

学生時代の苦い記憶がキョーレツすぎて、英語は何度も何度も、何度も書いて丸暗記するものだと思い込んでいたんです。そしてなんとなく雰囲気で覚えていくものだと思っていました。

でもそうじゃなかった。もっと論理的なものでした。英語を教える仕事に就いて11年目になりますが、断言できます、学校英語は「理系」科目だと。この話はまた別の機会に。

最近ではインターネットの恩恵もあり、「フォニックス」が一般的にも知られるようになってきました。英語に興味のある保護者の方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「フォニックス」とは、英語圏で子供達に英語をどうやって読むかを教えるのに広く使われている教育方法です。

読み方のルールを学ぶことで、知らない単語も推測して正しく発音できるようになります。

そんなフォニックス。 子供達だけではなく、英語学習中の大人にもすごく効果的で、 正しい発音が身につき、音の違いもわかるようになるのでリスニング力もすごくアップします。

第二言語として英語を学ぶ私達にとって、とても強力な武器となるフォニックス。

暗記に頼らず自分自身で英語が読めることが、どれだけ子どもたちに手応えを与える、自信になることか。英語学習の本当のおもしろさに少しでも触れてほしい。。。気持ちでいっぱいです。

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