スパイラル学習法とは、学習する内容のレベルを上げながら同じ題材を何度も用いて、理解を深めていく学習方法です。
学び直しを繰り返し何度も行い、らせん状に重複する内容をつくることで、時間をかけてしっかり定着させます。
「一度習ったらもう忘れない!完璧!」
なんてこと有り得ませんよね。習っても忘れるのは当たり前。
だから、レベルを少しずつあげながら繰り返し学習し、理解と知識を確実に積み重ねていきます。
当教室のレッスンでは、習ったら一度で終わることのないカリキュラムがしっかり組まれています。
今回はとても身近な「数字」を例に上げて、「積み重ね」が分かる内容を紹介します。
0から10の数字を使ってチャンツに合わせて歌ったりおどったり!数字はとっても身近なので、1から10まで数えられる子もちらほら。まずは導入。
習ったら実際に「使う」
そして導入したらその数字を使って、毎レッスンでいろんなActivityを行います。ランダムな数字をぱっと見てすぐ言えるレベルまで引き上げます。そうしておくことで、その後の学習にとっても役に立ちます。
ランダムな数字を見てぱっと答えるって、単純だけど、実際やるとなると、大人でも詰まります。いや、大人のほうが詰まりをほぐすのに子どもたちより時間がかかるかもしれません。
計算にチャレンジ
スムーズになったら、英語で小さい数の足し算をしたり引き算をしたり、どんどんいろんな方面へ広げていきます。
数を増やす
20まで、30まで、100まで、1000まで、というふうに扱う数字を増やしていきます。
自分の言葉として「使える」ことが大事
普通の会話の流れに登場させながら理解を深めます。単元で取り上げるときのみ集中的に学習するのではなく、一度学んだ内容は、普段のレッスン内に組み込んで自然と繰り返し口に出しています。
だから、そのための環境作りはとても重要。Activityを行うことで、理解レベルの先を目指します。
理解し、自分の言葉として使う姿が見られます。しっかり落とし込むことで、リスニングもスピーキングもいいバランスで鍛えられます。電話番号や部屋番号、買い物でのお会計など、数字はかなり出番がありますよね。
数字に限らず、どんな新しい内容が入ってこようと、それらを丸ごと受け入れて幅を広げていく子どもたちの姿があります。
スパイラル学習の良さ
「繰り返し学習」なんていうと「復習復習」みたいに感じるかもしれませんが、
実際の子供たちの様子はというと習ったことをきちんと覚えていて活用できることを楽しんでいます。
言えた!分かる!できる!だから、新しい要素を取り入れた次のステップも頑張りたい!
大人がみると、もっと「手っ取り早く」習得したい「一気に」やってしまえば楽なのに、と思うこともあるでしょうが、
日本人が、日本にいながら、普段英語を必要としない環境において、しっかりとした基礎を作りあげるためには、やはり地道なスパイラルな学習が必須です。
その場限りでなく、きちんと学習を「定着」させることを目的としていますので、子供たちが楽しくしっかり学べる環境作りを大切にしています。