「ゼロで死ね。」を読んで、感じたこと

我が家は今日から子ども達を預けている保育園も再開し、back to normalです。

先週は休講のご理解ご協力を賜りましてありがとうございました。

今年読んだ本の話。今年はまだ2冊目。

「あの世には何も持っていけない」

という事実を、キョーレツに感じたのは私が21歳のとき。

病気の治療がうまくいかず、三途の川を渡りかけたことがきっかけでした。

それ以来、たびたび私の頭をよぎる言葉です。

「あの世には何も持っていけない」

この言葉は、何かを決めるときや捨てるときの自分の指針になっています。

ですので、ネットでふと目にしたこの本に、ぴぴっと興味をひかれました。

「ゼロで、死ね。」

お金の「貯め方」ではなく「使い方」に焦点を当てた本です。

使い方といっても、節約や投資、貯金のテクニックの話ではありません。

資産を増やし続けることにエネルギーを注ぐのではなく、愉快な経験にお金を使おう、

お金を余らせず使いきって死ぬことが、最適な人生ではないか、

ざっくり極端にいうとそんな感じ。

最も有効なタイミングで、資産を使う、というのはとても面白い考え方だなと思いました。

豊かな人生送るために、私自身、お金、時間、タイミング、経験を、どうバランスを取るとより良いのか、

大きなヒントを得ることができました。

だよね!!と共感するところもあれば、そうか!と新しい発見もあったりして。

もちろん、むむ、これはちょっと。。。という箇所もありましたが、

仕事に対する姿勢にも活かせそうな心意気も書いてあって、とても興味深い本でした。

人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」

人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できます。

身体が弱って思うように行動ができなくなっていても、それまでの人生を振り返ることで、大きな誇りや喜びを味わい、甘酸っぱい思いでに浸ることができます。

新富町の生涯学習講座で、初夏に大人向けの英会話レッスンをさせていただいているのですが、70代や80代のおじいちゃんやおばあちゃんが楽しくてしょうがない、といった様子で来てくれて、

ここに座っているだけで、参加しているだけで夢の時間だ、と言ってくれて、

うちに帰ったあとも、あぁ楽しかったなあ、と懐かしむことで

愉快な思い出、というものを提供できていたら、とてもうれしいなと思いました。

老後の蓄えは必要。だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ

死と老化、残された時間、残された健康、そしてお金。

私は、今しかできないことにエネルギーを使えているのでしょうか。

いつまでも3歳や1歳でいてくれない我が子。

すべて有限。

幼い子どもと過ごす時間を減らしてまで、仕事をすべきなのかどうか、というのは答えが出せません。

でもどちらにしろ、自分で選んだほうを、マルにするしかない。

普段私は、世界が永遠に続くかのような感覚で生きています。

人生が無限に続く気持ちで、毎日が過ぎていきます。

スマホを握りしめている時間を減らしたいと思いました。

何気ない毎日、もっとごきげんでいたいと思いました。

いま目の前にあるものを大切にする、

まずはこの三つ。

お金の本を読んだのですが、もともと、お金を物ではなく経験に使うタイプなので、

本書を読んで改めようと思ったことは、時間のことになりました。

this is us のこのシーンにも通じるものがあります。

切り抜き

Olivia Maine : How does it feel to be dying?

William Hill : It feels... like all these beautiful pieces of life are flying around me and I'm trying to catch them. When my granddaughter falls asleep in my lap I try to catch the feeling of her breathing against me. When I make my son laugh I try to catch the sound of him laughing-how it rolls up from his chest... but the pieces are moving faster now and I can't catch them all. I can feel them slipping through my fingertips. And soon where there used to be my granddaughter breathing and my son laughing, there will be nothing. I know it feels like you have all the time in the world, but you don't. so stop playing it so cool. Catch the moments of your life, catch them while you're young and quick, because sooner than you know it, you'll be old and slow... and there'll be no more of them to catch. And when a nice boy who adores you offers you pie, say thank you.

ところで、読書を楽しむコツは、書いてあることを鵜呑みにしないこと。

例えば「お金」という同じテーマでもいろんな指南書や著者の価値観で真逆のことが書かれていたり、違う角度で書かれていたりします。

うがった見方をしないで、そんな考え方もアリだよね、といいあえるやさしい世の中でありたいですね。

お読みいただきありがとうございました。


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