「ぜんぶ、すてれば」を読んで、感じたこと

社員にさえ、本当に実在するのか疑われていた伝説の経営者、中野善壽氏。

大きいことを成し遂げていく人は、「捨てる」という行動に対してどんな考え方を持っているんだろう、

と思ったのがこの本を手に取ったきっかけです。

よし、やるか(捨てるか)という自分のブースターになるので、捨てる系の本は日ごろからちょくちょく読みます。

気持ち上げに、一役買ってくれます。言葉ってすごい。

ノウハウやテクニックが書かれたよりも、今は、著者がなぜ捨てるのかといった、価値観や人生観が書いてある本に興味があります。

さて、この本を読んで、さっそくおもちゃの間引きをしたり、捨てパトロールをして、いくつか物を捨てることができました。

作戦成功です。この日まで捨てられなかったものが捨てられただけでもこの本を読んだ価値がありました。

どうやら中野氏は、祖母に手ほどきを受けた「生け花」が自分軸が出来上がるのにすごく影響したようでした。

この本を読んで、これまで全くなんの頓着もなかった「生け花」に興味が出てきました。

華道や茶道と無縁の私の人生、当然なんの知識もありません。

好きな花をいい感じに刺して飾る、だけかと思っていました。

なんとな~く生けていくのかと思ったら、ひとつひとつ「考えて」生けるんですね。。。びっくり!!

どの花が好き。どの長さに切るのが好き。どの角度で刺すのが好き。どの組み合わせが好き。無限のパターンから、どう生けるかを決めるレッスンは、大人になってからの”直感”を信じる判断力”の基礎になったかもしれない。

とおっしゃっています。

捨てるセンスを磨く。何を捨てて、何を残すのか。

その選択のセンスは「好き・嫌い」をはっきり認識してきたことで磨かれました。

理由は後付けでもいいから、直感で主観を示していく。

それをなんとか作り上げていき、自分の中に主たる軸をつくる。

モーレツに生け花をやってみたくなりました。

児湯近辺で、生け花の体験が出来るところがあればご一報いただけるととても嬉しいです。

幼い頃の習い事、お稽古、って面白いですね。

プロになるわけじゃないのに、なんで野球するんだろう、バスケするんだろう、

翻訳機が進化しているのに、なんで英語するんだろう、

ピアニストになるわけじゃないのに、なんでピアノ習うんだろう、

とか我が子が言い出したら、学んだことが「いつ」「どう」役に立つかは、未来のお楽しみなんだよ!と伝えたい。

さっそく明日、役に立つかもしれないし、20年後かもしれない。60年後かもしれない。

点と点がつながる日が来る。

わくわくするね!!と言ってあげたい。

何を習うかも大事だけど、誰に習うかも、同じくらい大事。でもそれと同時に、だれかをあてにしてはいけない。

中野氏のおばあちゃんみたいな人に教えてもらう幸運や相性の比重ってかなり大きいと思います。

でも自分で決め、自分で行動し、自分でその責任を引き受ける、すべては因果応報、その気持ちを自分が持っていることが大前提なんだと思います。

毎日を豊かにする刺激は、日常の中にたくさん隠れている。

何からでも学べる、何でも楽しみを見いだす、いいなー!!!

生け花体験には、4か所くらい行ってみるつもりです。

同じテーマの本、いろんな著者のものを読むように、いろんな視点から生け花に触れてみたい、そんな気持ちです。

花も人も、対比で引き立つ。世の中のすべてのものは”組み合わせ”によって、生かされたり、殺されたりする。花の色というのは、その花だけで引き立つのではなく、隣に白を生けるのか、黄を生けるのか、対比がとても重要になります。

対比なんて発想なかったわー。

ものごとには陰陽があり、表と裏で1セット、表裏一体、というのはなんとなく感覚としてありましたが、”組み合わせ”を大事にする、という視点は無かった。とても新鮮でした。

取捨選択のセンスが抜群に優れていて、決める力が抜きん出ている、中野氏。

プロジェクトでもなんでも、勢いよく進んでいたら、なかなか止まれない、引けない、のが普通ですが、

中野氏はピタッっと止まったり、手を引いたりするそうで、みごとな引きっぷりだと、この本でまわりの人が絶賛していました。

自分の直感のままに即行動できる。その自信の源になっているのが「経験」。誰も結果を約束できない賭けに挑む経験を、何度も重ねてきている。自分で決め、自分でその責任を引き受けることに慣れっこだから、時代が求めるセンスと自分のそれを一致させる勘所の精度も高い。

軽やかに生き抜く、中野善壽氏。養いたい、決める力、選ぶ力。切れ味。

組み合わせや対比の考え方については、もっと自分の中で消化したいので、深堀りできそうな本を探してみようと思います。

身軽な自分をキープするには?とにかく「捨てること」。捨てる、捨てる、惜しげもなく、捨てる。

目に見えるものも見えないものも捨てたり残したり、捨てる業を通して自分なりのセンスを磨いていきたいです。

読んでいて、それいいな!と思う箇所がたくさんありました。

ぜんぶ、すてれば [ 中野善壽 ]
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